【簡単解説】牛革(カウレザー)の種類と特徴!

こんにちは、タイ輸入代行会社TFNスタッフの東です!

今回の記事では、タイ商材の代表、牛革の種類や特徴、さらに手入れ方法まで分かりやすく簡単に解説します。

どうぞよろしくお願い致します。

目次

牛革(カウレザー)とは?


牛革(カウレザー)とは、牛の皮を使った本革のことを指します。

牛革は古くから日本でも使用されてきましたが、主に北アメリカで加工技術が発達し広まりました。

北アメリカでは牛肉消費が多かったため、牛の皮を無駄なく活用するという考え方が広まりました。

現在、日本で出回っている牛革の約80%は北アメリカやオーストラリアで生産されています。

国内でも「地生」と呼ばれる国産牛革がありますが、量は非常に少ないです。

高品質とされるのは、イタリアやフランスなどのヨーロッパで生産される牛革です。

これらは高級ブランドの製品にも使用されることがあります。

牛革(カウレザー)とラム革の違い

牛革(カウレザー)とラム革(羊革)の違いは、主に使用目的と特性です。

牛革は厚く耐久性があり、ライダースジャケットなどによく使われます。

一方、ラム革は柔らかく軽いため、女性向けのカジュアルな服装に使用されることが多いです。

牛革(カウレザー)の特徴


牛革(カウレザー)の特徴としては、耐久性が挙げられます。

牛革の表面は滑らかで均一な繊維組織を持っており、特に表面を銀面と呼ばれる平たく整った仕上げにすることで耐久性が高まります。

牛革は頑丈で傷がつきにくく、長期間使用してもその良さを保つことができます。

また、経年変化によって風合いが増し、味わい深くなるという魅力もあります。

牛革の手入れ方法としては、定期的なクリーニングと保湿が重要です。

ホコリや汚れを布で軽く拭き取り、乾いた布で優しく拭くことで清潔に保つことができます。

また、皮革用のクリームや保護剤を使用することで革の保湿を促し、乾燥や変色を防ぐことができます。

なお、水に濡れた場合はすぐに乾いた布で拭き取り、陰干しすることも大切です。

牛革(カウレザー)はその耐久性と風合いの魅力から、革製品全般で広く愛用されています。

革婚式という言葉通り、愛着をもって世代を超えて使い続けることができる革製品の一つです。

牛革(カウレザー)は強くて耐久性があり、さまざまな加工が可能な素材です。

経年変化とは、時間の経過とともに現れる革の色や質感の変化のことを指します。

革に塗られたオイルや手の油が浸透し、徐々に色合いや艶が変わっていきます。

この変化は他の製品とは異なり、一つだけのオリジナルな特徴と言えます。

経年変化は、牛革製品と所有者の共有した時間を反映し、大きな楽しみの一つです。

一方、牛革製品の弱点は水に弱いことです。

濡れたまま放置するとシミや変色の原因になりますので、しっかりと防水スプレーを使用して保護しましょう。

特にタンニンなめしの革では、シミや変色のリスクがありますので、注意が必要です。

防水スプレーを使用する前に、まず目立たない箇所でテストすることをおすすめします。

牛革(カウレザー)の種類


さらに、牛革(カウレザー)にもさまざまな種類があります。

部位やランク、加工方法などによって異なる特徴を持っています。

自分に合った牛革(カウレザー)を選ぶために、それぞれの特徴を比較してみましょう。

ハラコ

ハラコは、まだ生まれていない子牛の革で、やわらかく長い毛で覆われています。

傷がほとんどなく、非常に希少な高級素材です。

キップスキン

キップスキンは、生後6ヵ月〜2年目ほどの若い牛の皮から作られます。

若い子牛のため、キメが細かく滑らかですが、成牛の革に比べると厚みは少ないです。

カーフレザー(カーフスキン)

牛の皮で作られる革の中では、カーフレザー(カーフスキン)が最高級であり、高級ブランドの製品でもよく使用されます。

カーフレザーは、生後半年以内の子牛の皮を使用し、成牛の皮よりも非常に細かく滑らかな質感が特徴です。

採取量が少なく希少価値が高いため、薄くて傷がつきやすく繊細な革です。

そのため、定期的なお手入れが欠かせません。

ヘアカーフ

カーフレザーの中でも特に上質で高級なのがヘアカーフです。

ヘアカーフは、毛がついた状態の革であり、生後6ヶ月以内の子牛の皮を使用します。

そのため供給量が少なく、市場にはあまり出回りません。

ステアハイド

一方、ステアハイドは、生後3〜6ヶ月で去勢され、2年以上経った雄の成牛の皮を使用します。

ステアハイドは供給量が多く、非常に需要があります。

革の厚みは均一で面積も広く、強度と耐久性に優れた素材です。

そのため、バッグや財布、ジャケットなど、さまざまな製品で使用されます。

カウハイド

また、カウハイドはステアハイドとは逆に、去勢されていない生後2年以上の雌牛の皮を指します。

カウハイドも柔らかくて強度があり、非常に人気のある革です。

ブルハイド

なお、ブライドルレザーもこのカウハイドから作られています。

ブライドルレザーは、イギリスで1000年以上も前から作られている革で、ロウを何度も塗り込むことで艶を出しています。

新品の状態では、革の表面に塗りこんだロウが白く浮き上がる「ブルーム」が見られますが、使用していくうちにブルームは落ち、光沢が出て色も深みを増していきます。

ブルハイドは、雄牛の革のことを指します。

この革は、生後3年以上の去勢されていない雄牛から作られています。

ブルハイドの特徴は、革が分厚くて繊維が太く、堅い質感を持っていることです。

そのため、靴底や工業用ベルトなどに使用されることがあります。

牛革(カウレザー)のお手入れ・ケアについて

牛革製品を使う醍醐味は、経年変化にあります。

経年変化を楽しむためには、普段からお手入れをすることが欠かせません。

牛革は耐久性があり頑丈な素材ですが、乾燥が大敵です。

毎日使っていると、革は乾燥してなめらかさを失い、パサついてきます。

そのまま放っておくと、ひび割れてしまうこともあります。

だからこそ、牛革には水分と油分を補給してうるおいを与える必要があります。

お手入れは難しそうに思えますが、ちょっとしたコツを覚えるだけで簡単に行うことができます。

大切な牛革製品を長く使うために、ぜひお手入れ方法を覚えておきましょう。

基本的なお手入れ方法は、以下の3ステップです。

毎日行う場合はブラッシングだけでも十分です。

1ヶ月に1度程度、ブラッシング以外のお手入れも行いましょう。

お手入れは、革製品との付き合いの楽しみの一部として、丁寧に行ってください。

ステップ1:ブラッシング(ほこりを落とす)

毎日使用する革製品の表面には、見かけ以上にチリやほこりが付着しています。

まずは、ブラシで軽くほこりを払い落としましょう。

ブラシは様々な種類がありますが、ほこりを取るのには馬毛のブラシがおすすめです。

これを使って革の表面を軽くブラッシングします。

毛が長くてコシのある馬の毛を使ったブラシは、主に革の表面のほこりを取るのに最適です。

2.クリームを塗る(油分と水分を補給)

まず、ブラッシングをした後は、革に必要な油分や水分を補給することが重要です。

具体的な手順としては、皮革用のクリームを塗り、それを乾いた布で拭き取るだけです。

まずは、適切な革用クリームを革の表面に塗ります。

ただし、クリームにはさまざまな種類がありますので、革の種類に合わないものを使うと、革が変色する可能性がありますので注意が必要です。

使用する前に、目立たない部分に試し塗りをすることを忘れないでください。

次に、クリームを含ませた乾いた布を使い、革の表面全体にやさしく塗り広げます。

柔らかい起毛クロスのような布が最適です。

クリームが革に浸透することで、油分や水分が革の内部に行き渡り、光沢や輝きが復活します。

力を入れてゴシゴシと塗る必要はありません。

より丁寧な仕上げをしたい場合は、クリームを塗った後に豚毛ブラシを使ってブラッシングすることをおすすめします。

豚の毛は馬の毛よりも硬く、力強くブラッシングすると、クリームがより深く革に浸透します。

クリームを塗った後は、再度乾いた布で全体を拭き取ります。

残った余分なクリームを取り除くためです。

3.防水スプレーをかける(汚れとぬれ防止)

次に、汚れや水濡れを防ぐために防水スプレーを使います。

革から30cmほど離れた位置からスプレーをしてください。

手で触れると痕がついてしまうので、自然に乾くまで待ちましょう。

完全に乾いた後に、再び全体にスプレーすると、より強力な防水効果が得られて安心です。

防水スプレーには、牛革や馬革などの革製品やエナメル、ベロアなどの表面加工に適したいくつかの種類がありますので、適切なものを選ぶようにしましょう。

また、防水スプレーを使う際には、目立ちにくい箇所でテストし、問題がなければ全体に使用するようにしてください。

まとめ

牛革は「食肉の副産物」として生まれ、私たちの生活に役立ってきました。

その長い歴史の中で、人々は牛革を加工し製品にするもっとも適した状態を見極めることで、無駄なく使う技を身につけてきました。

さまざまなランクや呼び名の違いを知ることで、より革製品の理解も深まったことと思います。

今後また新しく革製品を手にするときに参考にしてください。

今回の記事に関して、疑問に思ったこと、不安なこと、何でもお気軽にご相談ください!

どこよりも丁寧にお返事します!

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